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チェロ王子 <イギリス館コンサート>

2007 9月24日(月曜日)

先週月曜日の多摩ユース定期演奏会の感動余韻もさめやらぬ、一週間後の24日、再び、みなとみらい線に乗車して、横浜にやって来ました。

目指すは、港の見える丘公園内「イギリス館」。
元町でのショッピングも中華街での大好物「ゴマだんご」も我慢して、イギリス総領事公邸であったイギリス館に駆けつける。

目的は「チェロ王子作曲家でピアニストの中山ショパン氏のコンサート」。
60ほどの客席はほぼ満席。
比較的妙齢の方が多く、観察すると王子派とショパン派に分かれているようにも見える。どうやら、NHK文化講座の講師中山ショパン氏の生徒さんたち=ショパン氏の熱いファンのようだ。

着席すると、「どちらのご関係?」と、いきなり隣の妙齢のご婦人グループの一人から声を掛けられる。「あ、あの、このチェロの谷口さんのファンなんです。あ、でも、中山さんとのコンサートは3回目ですぅ・・」「あたしたち、中山先生の生徒なのよぉ」と上品に瞳を輝せてプチ自慢げに嬉しそう。
「あ、どうも、す、すみません・・
もうこれ以上は中山さんのことは話せないかも・・。

盛大な拍手でお二人がご登場。
王子は、タキシード。カマー、蝶ネクタイ、胸ポケットチーフをすべて濃い臙脂(エンジ)でバッチリ決めて、いつもながらの爽やかさが溢れ。
一方、先生は、普通のスーツ姿で「中山ショパンです。」とごあいさつされ、先手必勝の笑いを取り、コンサート冒頭から、聴衆をぐいっと惹きつける。
プログラム
【Vc/Pf】日本歌曲/(赤とんぼ/カナリヤ/サクラサクラ/日本歌曲メドレー)
<すべて中山氏の洗練された素晴らしいアレンジ!>
【Pf】ショパン ノクターン2番/幻想即興曲
<2曲とも中山先生がご自分で分かりやすく解説され、ノクターンでは浅田真央ちゃんの曲とご説明。その後、華麗に演奏される。>
【Vc・Pf】ショパン 序奏と華麗なるポロネーズ  
休憩の後【Vc/Pf】ベートーヴェン チェロソナタ第3番
   
「このショパンの唯一のチェロ曲は、作曲に無理があるが、
ベートーヴェンのチェロソナタは、すべて計算された統一美・統率美というものが特徴で、まことに素晴らしい作品である。云々」とのさらに絶妙な中山氏トークはますます求心力を発揮し、曲のことと先生の人気の理由がよくわかる。

王子のチェロは、特に2、3弦(GD)が耳にすうっと溶け込んで、まことに心地よく、ベートーヴェンソナタは、全編において、お二人の表現力の(ショパンのときと全然ちがうピアノ)高さとチェロの音色で、堪能しきりました。

隣のご婦人たち「今日の先生は、いつもよりたくさんしゃべって、たくさん演奏してくださって良かったわぁ・・ステキだったでしょ?」
「はいっ あ、あの、中山さんのNHK文化講座には、誰でも入れますよね?」
「遠いからご無理じゃない?」
・・・え~  どこに住んでるかって、言ってないのに~

終演後、チェロ王子と握手をして「ブラボー!」をお伝えする。
王子「最初のトークで先を越されてしまったんで・・
・・・いえいえ、お二人の息はぴったり、楽しいコンサートありがとございましたぁ

ちなみに・・
中山ショパン氏の先生は作曲家青島広志さんで、青島先生は
谷口チェロ王子のことを、過去20年間の芸大生徒で5本の指に入る美男子、とおっしゃっています。
そして、谷口先生はわれらが多摩ユースのチェロの先生である。
お二人とも20代後半の新進気鋭精鋭アーティストである。
DSC04920-1.jpgイギリス館サロンホール

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