2005/11/22
『
エルデーディチェコ紀行』
東京文化会館小ホール
19:00開演
チェコ国民楽派を代表するスメタナ、ヤナーチェク、ドヴォルジャークのクァルテットを聴いた。
スメタナ第2番
聴覚障害ではベートーヴェンを思いだすがスメタナも耳の病に冒されていた。この2番を作曲するときには既に耳鳴りがひどく、曲の最後の方のヴァイオリンの鋭いフラジオレットはこの耳鳴りを表現しているといわれている。
ほんとうに病魔との苦闘が曲のさまざまな部分で感じ取れ悲痛な精神状態を即興的に書き連ねた作品でした。
エルデーディの演奏はもう数回聴いているが、このような曲想にとても相応しい音色で時には金属的な響きにさえ聞こえてきて、相変わらず、研究が行き届いた演奏で、ただただ感心してしまう。
続くヤナーチェク、ドヴォルジャークのボヘミアそして東洋的な雰囲気の民族音楽が深く根付き、とっても親近感をもって聴くことができた。
ボヘミアへの自然、民族、望郷などの愛に包まれてほんとうに大好きな作品である。
テーマ : 音楽のある生活
ジャンル : 音楽